GDPG科研 Global Digital Platform Governance

メンバーの活動・研究会・シンポジウム

GDPG科研令和5年度第1回研究会が開催されました。

2023年7月29日(土)、令和5年度第1回研究会がオンラインで開催されました。 

 本研究会では、名古屋大学大学院環境学研究科の内記香子教授が「デジタルプラットフォームとグローバルガバナンス―グローバルな視点からのDFガバナンス研究の現在―」と題して報告を行いました。 

 内記教授は、デジタルプラットフォームに対する規制がこれまでグローバル(トランスナショナル)ガバナンスの文脈で語られることが少なかった理由に焦点を当て、なぜ最近になって「グローバル・プラットフォーム・ガバナンス」研究として動いてきたのかについて、先行研究の動向に基づいて報告しました。まず、グローバルガバナンスの中でのデジタルプラットフォーマーの私的アクターとしての位置づけを、多国籍企業(トランスナショナルな企業活動)の規制の歴史との比較の観点から説明しました。次に、「プラットフォーム・ガバナンス」の定義や範囲、それが「グローバル」プラットフォーム・ガバナンスへ研究が拡がってきた流れを検討しました。最後に、「ガバナンス・トライアングル」と「公私パートナーシップ」の視点から、グローバル(トランスナショナル)なプラットフォーム・ガバナンス研究の現状を解説しました。

  研究会の後半では、科研メンバーと共に今後の全体的な活動について協議し、方針を確定しました。